鴨川合同祭

鴨川市街地を中心とした7つの神社による合同祭。
各神社の祭りの歴史は古く、約200年前から始まったとされています。かつて江戸城内で徳川将軍の上覧を受けた2台の江戸型山車をはじめ、神輿7基、子供神輿4基、屋台4台、担ぎ屋台(市指定無形民俗文化財)1台などが参加する「鴨川合同祭」は、見どころが盛りだくさんです。
[9月第2土・日曜]
吉保八幡神社 やぶさめ(県指定無形民族文化財)

吉保八幡神社では、祭礼神事としてやぶさめが奉納されています。神殿前の馬場を疾駆しながら、早生稲、中生稲、晩生稲の品種を意味する3つの的に矢を放ち、それを3回繰り返し、農作物の豊凶を占います。放った矢の当たり外れによって、天からご神託がもたらされると考えられていたため、的から外れることにも重要な意味があります。
[9月第4日曜]
北風原春日神社 鞨鼓舞(県指定無形民族文化財)

春日神社に天文年間から伝わる「鞨鼓舞」は雨乞いの神事で、毎年7月の第4日曜に催されています。請雨山の愛宕神社と一年交代で行われます。雄獅子、雌獅子、中獅子の3匹の獅子が、腹につけた太鼓(鞨鼓)を雷鳴のように轟かせながら、稲作に必要な天水を確保することを祈念して舞を奉納します。
[7月第4日曜]
男金神社 和泉の三役(市指定無形民族文化財)

毎年10月に催されている男金神社の祭礼では、五穀豊穣と無病息災を祈念して、「棒術」、「鞨鼓舞」、「神楽獅子舞」が神社境内で奉納されます。和泉区内の3地区でそれぞれ行われていたものを、「三役」として奉納したのは江戸時代の文政年間からと伝えられています。市街地からも多くの人々が訪れ、賑わいをみせます。
[10月第2日曜]
誕生寺御会式
日蓮聖人生誕の地に建立された誕生寺では、古来より「御会式」当日に「七つ児詣り」が行われています。これは現在の七五三詣りに当たるもので、我が子、我が孫の成長のお礼と丈夫で立派に育ってくれるようにお祈りします。稚児衣装に着飾った子供たちの行列や多くの参詣者など、境内は終日華やかなムードに包まれます。
[11月12日]
天津神明宮例祭

天照皇大神、豊受大神、八重事代主神などが祀られている天津神明宮の例祭は、午前は神事が行われ、午後は笹万燈がお囃子を演奏しながら町内を巡行します。境内に設けられた舞台では、舞楽が奉納され、歌謡ショーやカラオケ大会などが行われます。神社参道の両側には出店が立ち並び、大人から子供まで楽しめます。
[10月16日]